「コンポストを始めたいんだけど、ミミズってどこで売っているんだろう…?ホームセンターや園芸屋で買えないのかな?」
という疑問を解決するためこの記事では、コンポストに使えるミミズはどこに売っているのか?買う時の注意点とあわせてご紹介いたします!
ミミズコンポストに興味がある方はぜひ、参考にしてくださいね♪
ミミズコンポストに使えるミミズは「シマミミズ」
ミミズは世界中で2000もしくは7000種類もいると言われています。
ですが、ミミズコンポストに使えるミミズは限られているんです…。
じゃあ、どのミミズがコンポストに使えるの?
と思うかもしれませんが、答えがこちら。
「シマミミズ」
実はシマミミズって、庭や畑の土の中に住んでいません。主な住処は堆肥場(生ゴミ・牛糞・雑草など)と言われています。
土の中に住んでいるミミズは「フトミミズ(ドバミミズ)」という、また別の種類。
僕の家にも畑があるのですが、そこで捕まえたミミズを使ってコンポストを実践したら、ものの数日で全滅しちゃったんですよね…。
それもそのはず。
フトミミズは生ゴミを食べてくれないし、タライのような狭い場所では生きられないから。
なんで全滅したんだー!!!
…と思って友人のミミズ養殖家・おとさんに質問したら、
ミミズの種類が違うんだよ。コンポストを始めるなら「シマミミズ」を使わないと。
とアドバイスをもらい、僕はさっそくシマミミズを求めて店舗を渡り歩くのでした。
シマミミズはどこに売ってるの?買える場所や店舗
シマミミズを売っている場所は「釣具屋」です。
ホームセンターや園芸屋にも売っているイメージがありますが、手っ取り早くシマミミズを買うなら釣具屋がおすすめ。
ただし注意点が。
釣具屋では「シマミミズ」っていう名称で売っていないんです…。
じゃあ、どんな名前やパッケージで売っているの?
というと、一例が次の通り。
名称 | 値段 |
熊太郎(レギュラー・太虫) | 450円 |
田舎ミミズ | 650円 |
ミミズキング | 550円 |
※「大関」というミミズも売っていますが、入っているのはフトミミズ(ドバミミズ)なのでご注意を。
上記でご紹介したものであれば中身は「シマミミズ」なので、ばっちりコンポストを実践できますよ!
釣具屋でシマミミズを買うデメリット
釣具屋さんに行けば500円〜600円でシマミミズを買えますが、ちょっとしたデメリットがあります。
それがこちら。
- 一箱だと生ゴミの分解に時間がかかる
- 小さく弱っている個体が多い
もう少し詳しく解説しますね。
一箱だと生ゴミの分解に時間がかかる
コンポスト内にいるシマミミズが多いほど、生ゴミの分解速度は速くなります。
新潟ミミズ情報局さんの考察によると、シマミミズは1日で体重の約半分ほどの生ゴミを消費してくれるとのこと。
シマミミズ1匹あたりの体重は0.4グラム。
そして、生ゴミの出る量は一人あたり1日390グラムほど。
※以下引用
環境省の発表によれば、日本のごみ総排出量は、なんと、東京ドームおよそ115杯分にも及ぶ(4,289万トン)。1人1日当たりのごみ排出量は、920グラム(2019年3月26日、環境省発表)。
昭和55年から家庭ごみの調査を継続してきた京都市・京都大学の調査結果を見ると、燃やすごみの41%が生ごみ(食べ物ごみ)で占められている。しかも、生ごみ中の45.6%もが、手付かず食品だ。
390グラムの生ゴミを分解するには、何匹くらい必要なの?
というと…約2000匹ほど。
【必要なシマミミズの数の早見表】
家族 (人) 生ごみ (g) ミミズ (匹) 1 200 1000 2 400 2000 3 600 3000 4 800 4000 5 1000 5000
そして、釣具屋で売られているパッケージに入っているシマミミズの数は50匹前後。
つまり、一人分の生ゴミを1日で分解してもらうには、20箱ほど必要という計算に。
金額にすると10,000円オーバー…。
高すぎーっ!!!
と思うかもしれませんが、シマミミズの繁殖力は尋常ではありません。
春や秋など過ごしやすい時期であれば3ヵ月で倍以上、6ヵ月で5〜10倍以上になることも!
なので最初から大量購入しないで、地道に増えるのを待ってもいいでしょう。
小さく弱っている個体が多い
釣具屋で売られているミミズは冷蔵庫で保管されています。
実際に釣具屋に行くとわかるのですが、釣り餌エリアの一角に冷蔵庫が置かれていて、その中に箱がある形。
冷蔵庫の温度はおそらく一桁。
ミミズも人間と同じで寒いと活動量が落ちるので、目に見えて弱々しい個体が多いです。
とはいえ、1〜2週間もすればコンポストの環境にも慣れて生ゴミを分解し始めてくれるので、心配なのは最初だけかと。
釣具屋の他にシマミミズを売っているところ
ちょこっと補足説明。
近くに釣具屋がない、わざわざ釣具屋まで行くのが面倒な方は、オンラインでも購入することができます。
代表例が以下の通り。
ヤフオク!
ヤフオク!で「シマミミズ」と検索してみると、現在出品中のミミズがズラッと表示されます。
安心の国内産。北海道産や九州産など、全国各地のシマミミズが出品されています。
値段は一匹あたり10〜20円ほど。釣具屋で売られているミミズと同じくらいですね。
光和商事
広島市にある会社さんで、シマミミズ&コンポスターをセットで販売しています。
(ミミズ・コンポスター単体販売もあり)
国内で唯一と言っていいミミズの専門業者なので、「信頼できる会社から買いたい」という方はご検討を。
アースワーム研究会
平成8年に発足した会で、研究会や出張授業などを行っているとのこと。
気になるミミズは1000匹あたり4300円(送料別)で販売中。
発信活動が滞っているので、連絡が返ってくるタイミングが推測できませんが…気になる方はホームページだけでもチェックしてみてください。
おとさんミミズ
僕の友人です。
2020年から本格的にミミズ養殖を始め、今では累計販売実績が150件を突破したとのこと。
お試しセットや床材など、初心者が手にしやすい商品が充実しているのが特徴的。
コンポストは1日にしてならず
ミミズコンポストを始める時って、
早く生ゴミ分解してくれないかな…ミミズも増えてくれないかな…
と焦りがち。
ですが、期待しているような分解&増殖はしてくれません。
生ゴミの分解速度は入れるものにもよりますが、1週間以上かかることもありますし…
増殖も目に見えてわかるまでに2〜3ヵ月はかかります。
なので、焦りは禁物。
1年…3年…5年…と長きに渡って続けられるよう、じっくりコツコツ管理するのがベストですよ♪
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