ベランダや軒先に置くミミズコンポストを自作するなら、プランターが作りやすいですね。
おしゃれな見た目のプランターを使えばエクステリアのポイントにもなってくれます。
おしゃれに生ごみを処理できるなんて最高!
でも、プランターを使った自作ミミズコンポストには、デメリットもあるんです。
プランターを使ったミミズコンポストのメリットとデメリット、自作ミミズコンポストの作り方をこれから詳しく説明しますね。
これでシマミミズもあなたも、快適に過ごせます。
ミミズコンポストにプランターを使うメリット・デメリット
プランターを使った自作ミミズコンポストは、おしゃれにできるし、排水もよいなどメリットもあります。
ですが、プランターでミミズコンポストを作ると、シマミミズにとっては良くない環境になりやすいんです。
油断すると失敗につながるデメリットもあるので、注意が必要です。
プランターを使ったミミズコンポストのメリットとデメリットを表にまとめました。
メリット | デメリット |
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これらがプランターを使ったミミズコンポストのメリットとデメリットです。
詳細を解説していきますね。
メリット
1.プランターの種類が豊富
ホームセンターに行けば、おしゃれなプランターがいっぱい並んでいます。
プラスチック、素焼き、カラフルな焼き物など。
どんなプランターでもミミズコンポストになりますので、おしゃれなあなた好みのコンポストができあがります。
ミミズは表層を好むので、広くて浅いプランターがおすすめですよ。
2.液肥を回収しやすい
プランターには通常、排水の穴がついています。
プランターの底にうけ皿を置くことで、排水の穴から出てくるミミズコンポストの液肥を簡単に回収することができます。
ミミズコンポストからでてくる液肥というのはシマミミズのおしっこです。
とっても栄養豊富な、植物にとって最高の液肥です。
プランターを選ぶときは、液肥が回収しやすい形のものを選ぶといいですね。
3.排水性が抜群
プランターは排水しやすい形をしているので、シマミミズにとって最適の住処になります。
シマミミズは湿った環境が大好きですが、びしょ濡れは嫌い。
プランターは排水性抜群なのでシマミミズも快適に過ごせます。
デメリット
1.シマミミズは表層を好むので住処としてはイマイチ
シマミミズは、表層を好む生き物。地面から10センチくらいまでが生活圏です。
そのため深いプランターはあまりミミズコンポストに向いていません。
深いプランターだと、シマミミズは表面にある生ごみしか食べてくれません。10センチより下の方に生ごみを入れてもダメなんです。
生ごみを深く埋めすぎると、腐って悪臭のもとになるので注意しましょう。
2.害虫対策がしにくい
小さなタライや発泡スチロールのミミズコンポストは、100均などに売っている布団収納袋に入れることで、害虫の侵入を防ぐことができます。
しかし、大きなプランターだと収納ネットに入らないので、別の対策をしましょう。
プランターに合わせた大きさの不織布や防虫ネットを用意し、上部を完全に覆います。ゴムや洗濯ばさみで、隙間がないようにしっかり留めます。
園芸用品・農業用品で、プランターにかぶせるタイプのゴム付き防虫ネットが市販されています。モノタロウや大きなホームセンターに売っているので、それを利用すると簡単です。
防虫ネットや不織布に少しでも隙間があれば、アメリカミズアブ(幼虫はうじ虫)はやってきます。
アメリカミズアブが侵入すると、ミミズコンボストをうじ虫コンポストにかえてしまいますので、きちんと対策しましょう。
3.脱走対策が必須
ミミズが通るサイズの穴が開いていれば、プランターの底からでもミミズは脱走します。
プランターの底を洗濯ネットなどでふさぐ脱走対策は必須です。
プランター用の鉢底ネット1枚では、シマミミズが通り抜けるのには十分な大きさの穴が開いています。脱走の原因になるので気を付けてくださいね。
プランターを使ったミミズコンポストの作り方
プランターを使った自作のミミズコンポストの作り方を説明します。
必要な道具はこちら
必要な道具
- プランター
- 床材(ココナツ繊維や牛糞)
- シマミミズ(釣り具店や通販で購入)
- 落ち葉や庭の土(床材が牛糞の場合は不要)
- 新聞紙や段ボール
- 不織布や防虫ネット(留めるためのゴムや洗濯バサミも)
さぁ、プランターでミミズコンポストを作っていきましょう!
手順1.プランターの底に洗濯ネットなどを敷く
プランターの底にある排水の穴に、洗濯ネットをかぶせます。
洗濯ネットならミミズの脱走対策にもなり、ネットなので水通りもよく、液肥回収にも最適です。
手順2.床材を入れる
最初のミミズの住処とエサになる床材を入れていきます。
床材の材料はココナツ繊維や発酵牛糞堆肥です。
床材は少し湿っているくらいに湿度調整します。握って、少し固まって崩れるくらい。
握って水が滴るくらいは湿度が多すぎです。
湿度が足りないようならスプレーなどで水分を足してください。
床材の種類は、牛糞のほうが簡単なのでおすすめです。牛糞は袋から出してそのまま使っても大丈夫。
牛糞といっても中身は敷き藁が多いですし、発酵してにおいもなくなっていますので、心配しなくても大丈夫です。
床材にココナッツ繊維を使う場合、100円均一にも売っていて簡単に手に入りますが、そのままだと塩分が含まれています。
シマミミズのために、塩抜き作業が必要です。
ココナツ繊維を水につけ、水を捨てるという作業を何回かすると塩抜きができます。
塩抜きは時間も手間もかかる作業で大変ですが、塩分はシマミミズにとって大敵。きちんと塩抜きしましょう。
手順3.シマミミズを入れる
敷き詰めた床材の上に、シマミミズをのせるだけで大丈夫。
シマミミズは光が苦手なので、自分で土の中にもぐってくれます。
手順4.落ち葉や庭の土を入れる
手順4.落ち葉や庭の土を入れる
ココナツ繊維を床材に選んだ場合、シマミミズが生きていくために必要な微生物がいないので、微生物の元となる、落ち葉や庭の土を入れます。
微生物がいないと、シマミミズは脱走してしまいますので、落ち葉などを入れると脱走対策になります。
床材に牛糞を入れた場合は、落ち葉や庭の土はいれなくて大丈夫。
発酵牛糞堆肥のなかには微生物も十分にいるので、シマミミズは快適に過ごせます。
手順5.湿らせた新聞紙や段ボールを被せる
乾燥対策に、土の上に湿らせた新聞紙や段ボールを被せます。土の上に載せるだけで大丈夫。少々隙間があってもいいですし、2,3枚重なっても大丈夫です。
シマミミズは段ボールや新聞紙が大好きなので、重なったところにはまって住処にもしてくれます。
様子を見て、上に敷いた新聞紙や段ボールが乾燥してきたようならスプレーなどで加湿します。
生ゴミは1週間後から入れ始めましょう。
すぐに生ゴミを入れるのはNG
自作ミミズコンポストが出来上がってもすぐに生ごみを入れるのはNG!
生ゴミをいれるのは1週間待ってください。
シマミミズは環境変化に弱く、数日はじっとして何も食べません。
そのため、自作ミミズコンポストが出来上がっても、1週間は慣れるまでそのままにしておきます。
1週間後、シマミミズが元気になってきたら、少しづつ生ごみを入れ始めてください。
これでプランターを使った自作のミミズコンポストの完成!
これから生ごみリサイクル生活を楽しみましょう!
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