「ミミズコンポストを始めたけど、生ごみは何でも入れていいのかな。」
「ミミズコンポストに入れてはいけないものは何だろう。」
ミミズコンポストを始めたばかりのころは生ごみの入れ方に不安がつきものです。何でも入れて大丈夫なのでしょうか。
実は、ミミズコンポストには入れてはいけないものがあるんです。気を付けないと全滅の危機になることも。
ここでは、ミミズコンポストに入れてはいけないものを7つご紹介します。
ぜひ読んでみてください。
ミミズコンポストに入れてはいけないもの7つ
ミミズコンポストに入れてはいけないものはこちらです。
- 床材にpH未調整のピートモス
- 玉ねぎなどネギ類
- 唐辛子などの刺激物
- ジュースなどの液体
- ミカンなどの柑橘類
- 油
- プラスチックが含まれるもの
詳細を解説していきますね。
1.床材にpH未調整のピートモス
pH未調整ピートモスはpHが低すぎるのでミミズコンポストに絶対入れてはいけません。
ピートモスはpH調整済みのもの(ph6前後)とpH未調整(pH4前後)のものが市販されています。
pH未調整ピートモスは、土壌改良材として畑を酸性にするときに混ぜるためのものです。そのままでは酸性すぎて、とてもシマミミズが生きられる環境ではありません。
ミミズコンポストの床材にピートモスを入れるなら、pH調整済みのものを使いましょう。
2.玉ねぎなどネギ類
玉ねぎや、ねぎ、にんにくなどのネギ類は、ミミズにダメージを与えてしまいます。
後で紹介する失敗談でミミズが全滅した原因は玉ねぎでした。
腐ったネギ類や少量なら大丈夫な場合もありますが、危険ですのでミミズコンポストにネギ類は入れないようにしましょう。
3.唐辛子などの刺激物
唐辛子に含まれる辛み成分のカプサイシンには、殺虫効果や、虫が嫌がって逃げる効果があります。
シマミミズは唐辛子などの刺激物は苦手です。入れないようにしましょう。
4.ジュースなどの液体
シマミミズは湿ったところは好きですが、びしょ濡れは苦手です。
ジュースなどの液体を入れるとびしょ濡れになってしまいます。びしょ濡れの場所にある生ごみはシマミミズが食べられず、腐ってしまうなどの原因になります。
5.ミカンなどの柑橘
柑橘類の皮には、「リモネン」というシマミミズにとって毒性の物質が皮の中に含まれています。
柑橘の皮も少量なら大丈夫な場合がありますが、危険ですのでミミズコンポストに柑橘類は入れないようにしましょう。
6.油
油に触れるとミミズは呼吸できなくなってしまいます。
シマミミズは皮膚で呼吸しています。シマミミズの体に油がつくと皮膚呼吸ができなくなるので、酸欠になってしまうんですね。
油をミミズコンポストに入れる場合は、新聞紙に吸わせて入れるという方法なら大丈夫です。
7.プラスチックが含まれるもの
プラスチックはシマミミズでは分解できず、微生物による分解も難しいのでいつまでも残ってしまいます。
ティーバッグやコーヒーフィルターなどの不織布など、プラスチックは意外なものに含まれています。
プラスチックが含まれていることでシマミミズに悪影響が出るわけではありませんが、いい堆肥をつくるためにはプラスチックの含まれるものを入れないようにしましょう。
ミミズが全滅した失敗談
当ブログ監修のおとさんは、ミミズコンポストに入れてはいけないものを入れて全滅させてしまった経験が2回あります。
詳細を解説していきますね。
pH未調整のピートモスの失敗談
おとさんがミミズコンポストにピートモスを入れたのは、ある本にミミズコンポストの床材にいいと書かれていたことがきっかけでした。
しかし、ピートモスはpH調整済みのもの(ph6前後)を使わなければならないという説明を見落としていたのです。
新しくミミズコンポストを始めるとき、床材にpH未調整ピートモスを入れてしまったことで1000匹以上のシマミミズが全滅することになってしまいました。
おとさんのpH未調整ピートモスでの失敗談動画もご覧ください。
玉ねぎの失敗談
おとさんがミミズコンポスト玉ねぎをいれて全滅させてしまったのは、ある発見が原因でした。
庭に捨てた腐った玉ねぎにミミズが集まっていたんです。シマミミズに玉ねぎは良くないといわれているけど、実は大丈夫だと思ってしまったんですね。
そこでミミズコンポストに玉ねぎを入れてみたら、翌日シマミミズたちが弱っているのを発見。すぐに玉ねぎを取り出しましたがもう手遅れで、1000匹以上のシマミミズが全滅してしまいました。
おとさんの玉ねぎでの失敗談動画もご覧ください。
ミミズコンポストに入れてもいいもの
ミミズコンポストには入れてはいけない7つのもの以外、生ごみなら何でも入れて大丈夫です。
野菜くず、食べ残し、肉や魚、卵の殻など家から出る生ごみはシマミミズに食べてもらいましょう。
生ごみは少しずつ、厚さ2cm以下を目安に薄く広げて入れます。生ごみはなるべく小さめに切ってあげた方が、シマミミズが食べやすいのでおすすめです。
肉や魚を入れるときの注意点
ミミズコンポストに肉や魚を入れても大丈夫ですが、注意点があります。
それは、肉や魚をたくさん入れ過ぎてしまうと腐ったり害虫が集まったりなど問題が起きてしまうからです。
ミミズが全部食べてしまえる量に調整してコンポストに入れるようにしてください。
肉や魚をミミズコンポストに入れると、堆肥に窒素がふくまれるようになるのでいい堆肥ができます。量には注意して少しずつ入れていきましょう。
まとめ
今回は、ミミズコンポストに入れてはいけないものについて、失敗談を含め解説しました。
入れてはいけないもので挙げたものは危険ですので入れないようにしましょう。
これであなたのミミズコンポストのミミズたちも元気に生ごみを食べてくれますよ。
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