ミミズコンポストは屋内の運用がいいといわれています。
でも、ミミズコンポストが家の中にあると邪魔ですよね。
臭くないとはいうけど、においそうでイヤ。ミミズが脱走しちゃったらどうしよう、なんて心配もあります。
できれば家の外に置きたいミミズコンポスト。屋外でも運用できないものなのでしょうか。
実は、ミミズコンポストは屋外運用できます。
実際に、大学や農家が大規模に運用するミミズコンポストは屋外に設置されています。
ただし、ミミズコンポストの屋外運用では、気を付けておかないと全滅になりかねない注意点があるんです。
これからご説明する注意点さえクリアできれば、屋外運用も大丈夫。屋外でミミズコンポスト運用しちゃいましょう。
ミミズコンポストは屋外でも運用できる?
結論から言えば、ミミズコンポストは屋外でも運用できます。
ただし、屋外で運用するとよく失敗します。気を付けないと、シマミミズが全滅なんていう悲しい事態になりかねません。
全滅なんて絶対避けたいですが、どうすれば失敗せずにミミズコンポストを屋外運用できるんでしょうか。
ミミズコンポストを屋外で運用する時の注意点
- 排水できる入れ物を使う
- 新聞紙や段ボールを活用する
- 夏場の直射日光は危険
- 悪臭が湧きやすい
- 害虫・害獣対策
これらがミミズコンポストを屋外で運用する時の注意点です。詳細を解説していきますね。
排水できる入れ物を使う
屋外でミミズコンポストを運用する場合、一番気を付けなくてはならないのは雨からミミズを守ること。
ミミズは湿った環境が大好きですが、びしょ濡れなのはダメ。
シマミミズは水に強いので、少々水につかるのは大丈夫。
でも、ずっと水につかってしまうとミミズは生きられません。
梅雨時期、ミミズコンポスト内に水が溜まって全滅!なんて事態は避けたいですよね…。
ミミズコンポストの屋外運用は、排水がポイント!
だから屋外運用するときは、市販のミミズコンポストを。
自作の場合は排水できる容器を使ったミミズコンポストを使うのがベスト。
屋外に置く自作ミミズコンポスト容器は、植木鉢やプランター、古いバスタブ、ベビーバス等を使うのがおすすめ。
また置く場所は、なるべく直射日光に当たらないところにしましょう。
西日も温度が上がる原因になるので、西日も避けられる場所が理想です。
新聞紙や段ボールを活用する
雨が降った後、ミミズコンポストの中に水分があるときは、新聞紙や段ボールを入れるといいです。
新聞紙や段ボールを入れることで、ミミズコンポストの中に隙間ができ、水分が抜けやすくなります。
また、新聞紙や段ボールはそのままミミズの住処としてミミズが使ってくれる優れもの。
新聞紙や段ボールは細かく切る必要なし。そのままいれても大丈夫ですよ。
夏場の直射日光は危険
ミミズは直射日光と暑さが苦手。
ミミズの適温は25度で、35度以上になると死滅の可能性がでてきます。
庭や畑にそのまま置くときは、直射日光が当たらないように気を付けましょう。
真夏の日差し、夕方の西日でミミズコンポスト内部が35度以上にならないよう、注意しなくてはいけません。
私にも一度、ミミズが直射日光にやられてしまい、全滅した経験があります……
絶対に直射日光は避けましょう。
直射日光の対策は、屋根を付けるか、遮光ネットが効果的。
遮光ネットの場合はミミズコンポスト全体をおおうことで、直射日光から守り、ミミズコンポスト内部の温度上昇も防ぐことができます。
それでも一番安全なのは屋内にいれること。
直射日光や暑さからミミズを守るため、真夏の期間だけ屋内運用するのも有効です。
悪臭が発生しやすい
ミミズコンポストは悪臭が出にくいですが、屋外運用では悪臭が出ることがあります。
その原因は、天候。
特に長雨などでびしょ濡れにると腐敗環境に偏り、悪臭を出す菌が増殖してしまうためです。
悪臭を出す菌は、酸素が嫌い。
ミミズが元気に活動しているところはよくかき混ぜられているから酸素がたっぷりあります。
そこでは悪臭を出す菌は活動できません。
びしょ濡れになってしまった場所は、ミミズが活動できないのでかき混ぜられません。
その結果、土の中の酸素がなくなり、悪臭を出す菌が元気に活動してしまうというわけです。
雨が続くときは、ミミズコンポストの中でちゃんと排水されているか、びしょ濡れのところはないかよくチェックしましょう。
びしょ濡れの部分には新聞紙や段ボールを入れることでうまく湿度コントロールをしてあげてください。
害虫・害獣対策
屋外で運用すると、どうしてもやってきてしまうのが他の虫や動物たちです。
特に、悪臭が発生すると、ゴキブリやアメリカミズアブ、ナメクジ、ネズミなどの害虫・害獣がやってきます!
その中で特に注意しないといけないのがアメリカミズアブ。
アメリカミズアブは生ごみが大好き。生ごみが見えるとすぐに飛んできて、卵を産み付けます。
アメリカミズアブの幼虫はいわゆる「ウジ虫」とよばれるもの。
シマミミズと一緒に生ごみを分解してくれるのならいいのですが、ウジ虫とシマミミズ相性がよくありません。
ウジ虫の排泄物がコンポスト内の水気を多くするため、シマミミズによって住みにくい環境になってしまうんです。
知らないうちにミミズコンポストがウジ虫コンポストになっていた!というのはよくある話。
ミミズコンポストの屋外運用では、このアメリカミズアブ対策は必須です。
アメリカミズアブ対策は、防虫ネットが一番。
上部開口部全体を隙間ないように覆ってあげるといいです。
洗濯バサミなどでしっかり隙間なく止めると、より効果的。
結論!屋外より屋内の方が運用しやすい
ミミズコンポストを何度も失敗してしまった経験上、屋内の方が断然運用しやすいです。
ミミズコンポストの屋外運用は自然や生き物相手なので管理が本当に大変。
しかし、屋外だと大規模に運用できるなどメリットもあります。
小規模であれば屋内をおすすめしますが、屋外でも注意点に気を付ければ大丈夫。ぜひ挑戦してみてください。
ちなみに、屋内運用するなら容器はタライがおすすめですよ◎
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